初心者のJavaScript学習:データ型【2日目ガイド】

目次

JavaScript学習2日目

昨日はJavaScriptの歴史や標準化について学びました。

今日は、JavaScriptの基本となるデータ型を学んでいきましょう。

データ型は、プログラム内でデータを扱う際の基本単位であり、理解しておくことが重要です。

この記事では、JavaScriptで主に使用される7つのデータ型について、それぞれの特徴や使い方を解説します。

文字列型(String:ストリング)

文字列型は、テキストデータを扱うためのデータ型です。

文章や単語など、文字で表現されるデータを扱うときに使用します。

例:"こんにちは"'JavaScript'

let greeting = "こんにちは";
let message = 'Hello, World!';

数値型(Number:ナンバー)

数値型は、数字を扱うためのデータ型です。

整数や小数を表現することができます。

例:423.14

let age = 42;
let pi = 3.14;

真偽値型(Boolean:ブーリアン)

真偽値型は、正しいか間違っているかの2つの値のみを持つデータ型です。

条件が成立しているかどうかを表現するときに使用します。

例:truefalse

let isStudent = true;
let isAdult = false;

オブジェクト型(Object:オブジェクト)

オブジェクト型は、JavaScriptでデータや機能をまとめて扱うためのデータ型です。

オブジェクトは箱のようなもので、中に複数のデータを入れることができます。

例えば、ペットの情報をオブジェクトで表現すると以下のようになります。

let pet = {
  name: "ミミ",
  type: "犬",
  age: 5
};

この例では、petというオブジェクトが作成され、name、type、ageという名前が付けられたデータがそれぞれ入っています。

オブジェクトのデータにアクセスするには、名前(キー)を使ってアクセスします。

console.log(pet.name); // 出力: "ミミ"

オブジェクトは、関連するデータをまとめて管理するのに役立ちます。

さまざまな種類のデータを一つのオブジェクトにまとめることで、コードがきれいで理解しやすくなります。

配列型(Array:アレイ)

:配列型は、複数のデータを順序付けて扱うためのデータ型です。

配列は順序付けられたデータの集まりのようなもので、データの順番(インデックス)で管理されます。

例えば、好きな果物のリストを配列で表現すると、次のようになります。

let favoriteFruits = ["りんご", "みかん", "ぶどう", "メロン"];

配列では、データに名前が付いていないため、データの位置(インデックス)で管理します。

この例では、

“りんご”はインデックス0、

“みかん”はインデックス1、

“ぶどう”はインデックス2、

“メロン”はインデックス3

になります。

配列のデータにアクセスするには、以下のようにインデックスを使ってアクセスします。

console.log(favoriteFruits[1]); // 出力: "みかん"

オブジェクト型と配列型の違い

オブジェクト型と配列型の違いをまとめると以下のようになります。

  • オブジェクト型:データに名前(キー)を付けて、関連性のあるデータをまとめて管理する。
  • 配列型:データの順序(インデックス)で管理するリストを作成する。

例えば、家族の名前をまとめる場合、配列を使います。

let familyNames = ["おとうさん", "おかあさん", "おにいさん", "いもうと"];

一方で、家族全体の情報をまとめて管理する場合、オブジェクトを使います。

let familyInfo = {
  father: "おとうさん",
  mother: "おかあさん",
  brother: "おにいさん",
  sister: "いもうと"
};

null型(null:ヌル)

null型は、JavaScriptで「何もない」という状態を表現するための特殊なデータ型です。

nullは、意図的に「空」や「存在しない」という状態を示すために使用されます。

例えば、友達のペットの情報をオブジェクトで管理しているとします。

let friendPet = {
  name: "ミミ",
  type: "犬"
};

しかし、ある友達はペットを飼っていない場合、その友達のペット情報をnullで表現することができます。

let noPetFriend = {
  name: "佐藤",
  pet: null
};

ここで、petの値がnullになっていることで、「佐藤さんはペットを飼っていない」という情報を表現できます。

nullを使うことで、「データが存在しない」または「まだデータが設定されていない」という意味を持つことができます。

プログラムの中で、nullをチェックすることで、データが存在しない場合の処理を行ったり、エラーを回避することができます。

undefined:型(undefined:アンデファインド)

undefined型は、JavaScriptで「値がまだ設定されていない」状態を表現するための特殊なデータ型です。

変数が宣言されているが、まだ値が代入されていない場合、その変数の値はundefinedになります。

例えば、次のような変数宣言があります。(変数については、また後日紹介します。)

let myName; //変数myNameを定義
console.log(myName); // 出力: undefined

1行目の時点で、myNameという変数は宣言されていますが、値が設定されていません。

そのため、2行目で出力されるmyNameの値はundefinedになります。

また、オブジェクトのプロパティが存在しない場合も、そのプロパティの値はundefinedになります。

let person = {
  name: "山田"
};
console.log(person.age); // 出力: undefined

この例では、personオブジェクトにはnameプロパティがありますが、ageプロパティは存在しません。

そのため、ageプロパティを出力した際の値はundefinedになります。

まとめ

2日目の学習では、JavaScriptのデータ型について学習してきました。

データ型はデータを適切に扱うためにとても重要だということがわかりましたね。

これらのデータ型を使い分けることで、効果的なプログラムを作成できるようになります。

特にオブジェクトと配列はややこしいので、何度か読み返してしっかり頭に入れておきましょう。

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